通すだけでいい?車検に必要なのは整備の“目”と“予防”

🔧はじめに:車検を「通すだけ」で本当に大丈夫?

近年、物価の上昇や生活コストの増加に伴って、「少しでも車検代を安く済ませたい」という人が増えています。

中でもユーザー車検はその最たる例。「自分で陸運局に持ち込めば、法定費用だけで済む」という点で魅力的に見えます。

確かに、やり方次第で車検代はぐっと安く抑えられます。

でも、本当にそれだけでいいのでしょうか?

🚗ユーザー車検とは?

ユーザー車検とは、整備工場などを通さず、ユーザー自身が国の検査場(陸運支局)に車を持ち込んで車検を受ける方法です。

構造上の問題がなければ、自分で点検・整備して記録簿を作成し、検査に合格すれば車検は完了します。

メリット

•圧倒的に安い

•スケジュールを自分で調整できる

デメリット

•整備の内容は自己判断

•不具合の見落としリスクが高い

🧠車検って「合格ラインを通る」だけのもの?

陸運局での検査は、あくまで“今その時点で基準を満たしているか”のチェック。

たとえば…

•ブーツがヒビ割れ寸前 → 通る

•ブレーキパッドがギリギリ残ってる → 通る

•エンジンやミッションから軽いオイルにじみ → 通る

…でも、半年後にトラブルになる可能性は十分あります。

👨‍🔧プロ整備士の目線から見る車検の本当の意味

車検とは、本来「これから2年間、安全に走れる状態かどうか」を見るべきものだと私は思っています。

その場しのぎで通すだけじゃなく、

“予防整備”を含めたケアが本当に必要な整備

整備士の「目」でしか気づけない不具合。

それを見逃さず、あらかじめ対処することで、安全性とトータルコストを両立できる。

それがプロ整備の価値です。

👥じゃあ世の中の多くの人はどう思っているか?

「車検ってとにかく高いから、なるべく安く通したい」

「詳しくないから整備内容はよくわからない」

「必要最低限だけで十分なんじゃないか」

そんな声が多いのも事実です。

でも、整備を“コスト”ではなく“将来のトラブルを防ぐ投資”と考えると、

「通すだけ」の車検が本当にお得なのか、疑問が湧いてきませんか?

🛠 GARAGE HYの考え方

もちろん、できることを自分でやりたい人を否定するつもりはありません。

むしろ、自分でクルマを大事にする気持ちは素晴らしいと思っています。

だからこそ、「できるところは自分で」「判断に迷うところはプロの目で」

そんなフレキシブルな関係をお客様と築いていけたらと考えています。

✍️まとめ

車検は「通すだけ」で終わらせることもできます。

でも本当は、「壊れる前に防ぐ」ための大切な機会。

その考え方がもっと広がれば、

不意な出費や事故、故障も減らせるはずです。

GARAGE HYでは、そんな想いを込めて車検整備を行っています。

もしあなたの車検が「ただ通すだけ」になっているとしたら、

一度見直してみませんか?