「変な音がするから、この部品を交換してください」
整備の現場ではよくあるご相談です。
もちろん、原因が特定できている場合は部品交換で解決します。
しかし実際には、症状だけで原因を決めつけてしまうと遠回りになることも少なくありません。
私たち整備士の仕事は、部品を交換することではなく、「なぜその症状が出ているのか」を見つけることです。
ハンドルがおかしい=ステアリングラック?
先日、軽トラックで「ハンドルの戻りがおかしい」という症状の車両が入庫しました。
最初はステアリングラックを疑いたくなる症状でしたが、点検を進めると別の可能性も見えてきました。
普段から重い荷物を積んで使用している車両で、足回りのブッシュ類への負担も大きい状態。
もし原因が足回りの変形や劣化であれば、ラックを交換しても症状は改善しません。
高額な部品を交換しても治らなければ、お客様にとっても大きな負担になってしまいます。
ゴー音=ハブベアリング?
走行中の異音で多いのがハブベアリング不良です。
確かにベアリングが原因のケースは多いのですが、タイヤの偏摩耗や足回りの状態によって似たような音が出ることもあります。
「音が出ているから交換」
ではなく、
「本当にその部品が原因なのか」
を確認してから作業することが大切です。
力がない=スーパーチャージャー故障?
エンジンの力不足も同じです。
スーパーチャージャー付きの車で力がないと聞くと、本体の故障を疑いたくなります。
しかし実際には、
・ベルトの不具合
・テンショナーの不良
・点火系の劣化
・吸気系の汚れ
など、他にも原因は考えられます。
症状だけで判断すると、本来交換しなくてもよかった部品まで交換することになりかねません。
原因を探すことが一番の近道
整備は部品交換の数を競う仕事ではありません。
大切なのは、症状の原因を正しく見つけること。
遠回りに見えても、しっかり点検と診断を行うことが結果的にお客様の時間とお金を守ることにつながります。
GARAGE HYでは、ただ部品を交換するのではなく、「なぜその症状が出ているのか」を大切にしながら整備を行っています。
異音や違和感など気になる症状がありましたら、お気軽にご相談ください。